テーマ
ホラー、ミステリー、グロ、狂気、孤独、切なさ。
これらの根底に流れる"暗闇"をテーマとし、謎を多分に含んだ"独自性の強い作品"を目指しました。
物語
不登校の息子を案ずる母、文子(あやこ)は、ある日、
親戚の木田(きだ)から電話を受ける。
――■■はほら、虫が好きじゃないか。
――あいつには田舎の暮らしの方が、のびのびできるんじゃないか?
助言に頷いた文子は、■■を都会から遠く離れた田舎へ送り出す。
夏期休暇の間、■■は木田の自宅に隣接する平屋で生活することになったが……。
――友人との約束を思い出したので、帰省します。
――休み中は一人にさせて下さい。
■■は、何を思い、どのように生きたのか?
彼を見守る文子、木田、そして恋人のみゆきが待ち受ける結末とは?
陰鬱とした世界観を構築する衝動と静寂。
滲み出るような不気味さ・異様さ。
全てが、暗澹とした闇を招く。
救われぬ、答え無き物語。
登場人物